酵素の誤解を解く その7|原料の種類
弊社の酵素は約60種類の野菜や果物が原料となっています。
特別なものはなく、皆さんも日頃から食べたり、少なくとも聞いたことはあるものがほとんどだと思います。
時々聞かれるのが、どうやって原料の種類を決めているのかということ。
酵素は何のために飲むか
前回の 酵素の誤解を解く その6|どれを選べばいい? で少し触れましたが、弊社の酵素はいわゆるサプリメントと少し違い、特定の足りない栄養素を補給するという考え方ではありません。体内酵素の不足を補うという考え方には否定的な立場でもあります( ご参考:酵素の誤解を解く その3|酵素栄養学の誤謬 )。
弊社酵素の原料は、「私たちは食べ物の化身で、身体は食べたものから出来ている」という考え方のもと、陰陽五行説なども参考にしながら、根のもの、成りもの、葉もの、長期作物、短期作物などバランスをとって配合しています。そして甜菜糖の浸透圧でエキスを抽出する。水も加えず植物のエキスのみから作っています。
このようなバランスが、例えば断食(ファスティング)をした時、酵素と水だけで過ごすことが出来ることにもつながっている(但、断食は身体が変わるきっかけになるもので、健康をつくるのはあくまで日々の食生活です。ここは間違えないようにしたい)。
また、野菜や果物にはそれぞれの生育環境によって種に特徴的なファイトケミカルがあります。多種類の原料を用いることはそれらを摂取することであり、エキスのなかには発酵・熟成させることで代謝生産物もうまれています。
作用機序はまだ明らかではありませんが、酵素の飲用はこれらの機能性に期待しているということでもあります。
あくまで食生活が基本
北海道原料だけでつくる酵素を検討していることについてツイートしたら「北海道のトウキビを使ったら?」というコメントをいただきました(「トウキビ」は「トウモロコシ」のこと。北海道ではこう呼ばれることが多い)。
色んな種類の植物を原料として使う酵素ですが、主食として利用される穀類は配合していないんですよね。
健康のお役に立つために酵素を作っていますが、酵素を飲めばそれだけで健康になれる訳ではありません。健康は日々の食生活、そして適宜の運動と明るい心を持つことによって築かれるもの。
私たちの食生活は、お米や雑穀といった穀類が主食。そのうえでの酵素。だから、米、麦、トウモロコシは酵素には使っていない。
酵素は日本発祥。瑞穂の国の健康飲料ですから。
人は食べ物の化身
毎日の食事が私たちの身体をつくる。
ベースとなる食生活を大切にしながら、酵素を通して大地の恵み、自然の賜物をいただく。原料が持つ、あるいは発酵・熟成によって生まれる機能性を私たちの健康に役立たせてもらう。そんな気持ちで酵素を作っています。
原料のメインは北海道産ですが、季節によって全国各地から取り寄せますし、一部、日本産のないものは海外のものあります。それも多様性という意味のあること。
ただ、ずっと、北海道産の原料だけで作ってみたいという思いもあり、もちろん60種は揃いませんが、数年前から準備をしてきました。今秋、形にしたいと思っています。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。