働くルール その2
先日のブログをもう少し深堀りしたいと思います。
会社である意味
会社員であるマネージャーさんの時間外労働のお話ではなくて、吉本興業とキンコン西野さんの関係について考えてみたいのですね。
吉本興業はお笑い芸人やプロスポーツ選手のメディア露出や舞台や講演会、イベント出演などをマネジメントしている芸能事務所。吉本興業のマネジメント下にある芸人さんでも個人事務所をさらに通すとかということはあるのかも知れませんが、西野さんは自分の会社で吉本興業を通さない、絵本の仕事などを元々していたようです。それを吉本興業側も認めていたはずです。
マネジメントがどのような役割分担で行われていたのか外からは分かりませんが、西野さんは日本最大といわれるオンラインサロンを運営していて、その収入をもとに多岐にわたる業務が実際に行われているという。
西野さんを会社員に置き換えてみると、会社に認められている副業の収入の方が会社の給料より大きくなっている状態。また、会社の仕事は会社員側がやりたい仕事をある程度選べる状況になっている。
元々会社(吉本興業)に居なかったら日本最大のオンラインサロンにはならなかったのではないか?という意見もあってそれはそうかも知れませんし、そうじゃないかも知れませんが、現時点での事実として今の状態がある。
…そうなると会社員である意味はあるのだろうか?また、会社側からみても西野さんをマネジメントする意味があるのだろうか?
ここまで極端な例ではなくとも、個人がネットで繋がることができ、副業も認められる時代、職種によっては会社員である意味は議論になって当然ではある。
選ばれるから存続する
今日、中小企業家同友会の勉強会があってそのテーマは「人を生かす経営」でした。「活かす」ではなく「生かす」。根源的には命を永らえるために、種の保存という本能的な要請から人は集団を形成したのだと思う。
事業を運営する意味には二つの側面があると思っていて、一つは事業を通して生まれる製品やサービスが誰からの役に立つこと、社会に貢献すること。もう一つは事業に関わる人の暮らしや幸せの支えとなること。
早く行きたいならひとりで行け、遠くに行きたいならみんなで行けという有名な言葉があります。ただ、みんなで行くやり方も今は色々選べる世の中になりつつあるということでしょう。
このような世の中の変化が浸透したとしても選ばれ続ける、永く続く会社であれば事業の価値が認められ、関わる人の幸せにも繋がっている証だと考えてよいのだと思います。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。