新年特別ラベル その3
ついにその3になってしまった…苦笑
昨日のブログの続きです。
720㎖ 箱なし四合瓶
瓶を500㎖から720㎖に変更して、ラベルや段ボールなど包装資材を作り直し。2本セットにして販売するのは断念。それに伴って化粧箱も廃止しました。
かつて高額商品は箱がないと売れないというのが定説とされていた。ですが、僕自身の感じでいうと箱は捨てるだけだし要らないんですよね。例えば、またワインの話で恐縮ですが、ワインってかなり高いものでも箱がないものが多いじゃないですか?ウチのお客様は簡易包装も企業のスタンスとして受け入れてくださる方々とも思いました。
このとき価格設定で判断ミスをしました。従来より一割近く割安に設定。震災の数日後、正直なところ冷静な判断が出来なかった。コスト計算云々ではなく、心がそうなっていた感じです。この件はかなり尾を引いて色んな気づきもあったのですが(長くなりそうなので)また別の機会にします。
さて、こんな経緯で2年目からは箱なしの四合瓶で新年ラベルを考えることになりました。瓶が大きくなった分、ラベル面積も増えますからやり易いかと思いきや、瓶が角から丸になるとまた雰囲気が随分変わるものなんですね。種々検討を重ね、2012年は『こばん草のある風景』をあしらうこととなりました。
この作品は金子先生から推していただいた中の一つで、僕だとラベルにするイメージを持てなかったものだと思います。
ラベルに仕上がってみると最初からこのための作品ではないかと勝手に感じるほどの見事さ。それもそのはず作品がとにかく素晴らしいのです。『こばん草のある風景』は道展に出品されたものでした。
1回目とは違う作風のものにチャレンジが出来たことで幅が広がって今に続いているな、と思います。
やめても誰も困らないことを続ける
考えてみると、やめてもある意味だれも困らないんですよ、このラベル。だから、やりたい人(=僕)が熱を失うとお終いになります。
0から1を産み出すことには何事にも大変なエネルギーが必要ですが、一方「初めて」「一番」はニュースにもなりやすい。勢いも出ます。しかし、続けるのは勢いだけではできない。
まずは金子先生のご協力・ご支援あってのこと。先生に2年目のオファーをさせていただいたら、喜んで応じてくださって本当に有難かった。
僕自身は何もできない。そんな僕に力を貸してくださった方に対して、言い出しっぺとしての熱が途切れないことは本気さ、誠実さみたいなことだとも思っています。すぐにやめてしまうぐらいなら、はなからお願いしちゃいけないというか…。
続けていたら、毎年一本ずつ取ってあるというお客様がいらっしゃって凄く嬉しかったんです。
ウチの酵素ってロットごとに味は違ってくるし、熟成が進むと変化もする。ただ、商品としてみた場合は代わり映えはしないものでもあります。そんな酵素を何年も飽きずに続けて飲んでくださっている方の、新年ラベルがちょっとした句読点のようなもの、機能性以外のちょっとした意味になればと思います。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。