断食の反応

 

 健康, 酵素

一定期間、酵素と水だけを飲んで過ごす酵素断食という健康法があります。僕たちのヨガスクールでは40年程前から酵素断食をおススメをしていて、一時期はスクールとは別に断食道場も設置していました。
当時は食べなかったら死んでしまうとか、宗教みたいだとか言われたこともありました。今はファスティングという言葉も浸透し一般にも知られるように。隔世の感ありです。

断食は身体が変わるきっかけ

健康法というと誤解されるの方も多いので最初にお伝えしますが、健康を作るのは日々の食事や生活習慣であって、断食は身体が変わるきっかけとなるもの。ここは大事なところです。

私たちは、日頃、食べることでエネルギーを得ています。また食べたものは身体そのものにもなっています。大人になると、一見、変わっていないように見える私たちの身体は実はダイナミックに入れ替わってもいるのですね。

食べるものを断つことで、消化→吸収→燃焼→排泄 というサイクルのうち、消化、吸収がお休みするので燃焼、排せつの働きが強くなります。入ってこないのに燃焼して排泄しますから、いわゆるデトックスになるというわけです。

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断食中、いろんな変化を感じる人がいます。ネットでは多くは「好転反応」ということで言い切られていることも多いのですが、これには警鐘を鳴らしたい。

確かにデトックスの過程で起こる反応である場合がほとんどで、多くは数日するとスッキリします。私たちも何度も断食を経験されている方や体調などをよく分かっている方にはお尻をたたくようなことを言うこともありますし、何よりも断食を繰り返していると体の変化と向き合って楽しむことすら出来るようになってきます。

ただ、中には断食を機会に今まで隠れていた不調が表に出てくることもあり、これは好転反応ということも出来ますが、場合によっては医療的な対処が必要なことは知っておかなくてはなりません。断食することが悪い訳ではないのですが、起こることすべてがポジティブと言い切ってしまうのは違うという意味です。是々非々で対応することが必要です。

断食をしてみたけれど、どうしてもつらい、とか不安を感じる場合はこだわらずにストップして構いません。しばらくしてまた試してもよいですし、一食を酵素100ccに置き換えることから試してみても良いと思います。これは少食とも言え、緩和なファイスティングとも言えます。例えば朝の忙しい方には便利かも知れません。

もちろん断食をしてもお腹がすくだけで特に変わりないという方がほとんど。あくまで経験的なザクっとした話ですが、断食で身体に起こる変化は、持っている体質の弱い部分が見えてくる場合が多い気がします。そこに自分で気づくことも大切なことだと思います。

食欲の秋に栄養を貯め込み、寒い冬を乗り越え、春にデトックスするというのは自然の流れ。

断食に最適の季節、春はもうすぐです。

昨年(2020年)の雪解けの頃の工場脇の残雪。 北海道の春は結構キタナイ(笑)デトックスの季節の身体の中はどうかな?

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 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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