新年特別ラベル その後

 

 その他, 酵素

昨日のブログの続きです。

500㎖角瓶

2011年に最初のニューイヤーボトルを作ったときには、四角い500㎖入りの瓶を2本セットにして箱に入れた形で販売していました。

四角い500㎖の瓶は女性でも片手で持ち易く冷蔵庫にも入れやすいということで創業者である父が採用したもの。そして狙ったのかどうか分かりませんが、2本セットになっているので誰かにご紹介いただく方が一本を差し上げてくださるということも時折あったりもしました。

この瓶、当初、関西の大手瓶メーカーさんのものを買っていましたが、途中、どうやら大手の飲料メーカーさんが使うのをやめて、ウチの分だけだと(量が少ないので)作りたくないということだったらしく猛烈な値上げがありました。それでも値上げをのんで使っていたのですが、さすがに元値の三倍くらいになったときに卸の担当者が福島の中堅ガラス瓶メーカーさんを紹介してくれて、ウチ用に作ってくれることになったものなんです。

3・11

初めて新年ラベルを販売した3か月後、3・11東日本大震災がありました。

僕は地震が起こった金曜日午後、札幌市内を車で移動していて「あれっ?タイヤがどうかしたかな?」という感じでした。信号で止まると信号機が揺れていたので地震と気づいた。その後、津波の映像をみて…。

郡山のパートナー会社の人たち、個別に知っている東北のお客様や北里大学獣医学部の先生方、数日のうちに何とか知人の安否確認は出来たものの、翌週14日月曜日に届くはずの瓶のコンテナについては全く頭が回っていなかった。

卸会社に問い合わせると11日の時点ですでに出荷済みで、コンテナがどこにあるのか、全く分からない。ウチ用に作っていますから瓶工場に在庫はないし、仮にあったとしても工場は一部倒壊してそれどころではない。半月ほどで当社の瓶在庫は尽きる(だから発注していた訳ですから…)。

長く使ってきた特徴ある瓶を変更することになりました。瓶メーカーは北海道には一社もなく、お世話になっていた件の福島のメーカーが最北端、多くは大消費地の関東と酒どころの灘や伏見のある関西にあります。一般的な汎用瓶であれば購入すること自体は難しくない状況でしたが、太平洋側の物流が止まっていたので北海道まで運んでもらう手筈がなかなかつかない。あの大変な折に空のガラス瓶って、優先順位が下がるのは仕方がない。ただ、当社にとっては死活問題ではありました。

結局、一番手に入りやすい720㎖の酒瓶、いわゆる四合瓶で手配がついたのですが、瓶(=内容量)が変わると当然ですが、価格や包装資材も全部変わります。会社としても色んなことが重なったときで大変だった。後で気づいたのですが、僕はここで経営判断ミスをしています。

新年ラベルから少し離れてしまいました。また長くなってしまいました。次回に続く…。

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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