糖質制限と少食|健康はバランスの中にある
以前も同じようなテーマで書いていますが、大切なことだと思うのでまた取り上げてみます。
(ご参考)以前のブログ↓
少食のススメ
飽食の時代といわれて久しい状況のなかで、(活動量に対して)食べ過ぎということは、皆さん、同意されるのではないかな。メタボの要因ってシンプルにいうと社会環境の変化による運動不足と栄養の過多ということですから。
僕たちは、何十年も前から、現代人は食べ過ぎには気を付けた方が良いと考えていて、腹六分目で、、と言ってきています。
「腹八分に病なし」とか「腹八分に医者いらず」と諺にもある通り、今と比べて総摂取カロリーも相当低かったであろう、かなり昔からの過食の害は言われています。飽食の時代の今はベースが違うので腹六分目、そう言ってきている訳です。
もちろん六分目と八分目の違いはどれくらい?と計算する必要はなくて、心構えというつもりで捉えてください。また、いつも少食でなくてはいけないとストレスに感じる必要もなくて、時にはご馳走もいただいて良いと思います。ベースとなる食生活をつくったらいいとおススメしています。
(ご参考)以前のブログ↓
では、糖質制限は?
さて、糖質制限とか低糖質という言葉をよく聞きます。少食のススメとの兼ね合いを考えてみます。
実際に糖質をほぼカットしてタンパク質と微量栄養素だけの食生活を実践されようとする方もいます。短期的なアスリートの身体づくりや糖尿病患者への食餌療法のなかで検討されることはありますよね。一般的な健康や美容という観点からはボクは賛成していません。
ただネット上、特にSNS上でみる糖質制限のお話、とりわけダイエット目的で「糖質制限中なのに食べちゃったー」とか、「今日もチートデイにしちゃいます!」みたいなノリはある意味微笑ましいもので、最初に載せた以前のブログにも書きましたが、事実上、少食近づいていく、少なくとも過食を是正するのだとすれば良いと思います。
逆にしっかり糖質制限を管理できるのような人は、そもそも普通にしていても体調や体重を維持できる人だという気もしてます(もちろん体質等の要因で特別な対応を余儀なくされる方はいらっしゃいます)。
僕が気になるのは「糖質は悪」だったり、「とにかくタンパク質をたくさん摂れば良い」というような極端な考え方。実際にはそこまでの方は少ないと思いますが、それは今の世の中だとそれこそノリでやろうとすると一定期間できてしまったりします。それこそ食べ物はたくさんあるのですから。
昔からある「腹八分目に病なし」という言葉は、食べることの難しさを示しています。私たちは食べなければ生きていけない。但し、食べるという行為は他の生き物を消化し、吸収し、燃焼し、排せつするということに外なりません。身体にとってはリスクも負荷も高いものでもあります。
糖質の摂りすぎは確かに良くありませんが、消化、吸収、燃焼、排せつという一連の流れを考えるとき、糖質はタンパク質に比べて負荷の少ない良質のエネルギー源です。健康はバランスの中にあることをあらためて確認したいと思います。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。