ヨーガの樹

著者：B.K.S.アイアンガー

1918年、インドに生まれる。2014年、逝去。フルネームはべルール・クリシュナマチャール・スンダールラージャ・アイアンガー。ブラフミンの家の13人中11番目として生まれる。幼少期は虚弱児であった。1934年から義兄T・クリシュナマチャールの許で暮らし、ヨーガの手ほどき受ける。T・クリシュナマチャール師のもとで修行を深め、指導者として活躍、インド中にその名を知られるようになる。1952年、世界的に著名なヴァイオリニスト、ユヒューディ・メニューヒンと出会い、それをきっかけとしてアイアンガー・ヨーガは欧米に広がることになる。1975年、ラママニ・アイアンガー・メモリアル・ヨーガ・インスティテュート(R.I.M.Y.I)を設立。アイアンガー・ヨーガは日本には1980年代に沖ヨガで有名な沖正弘師を通じて紹介された。ヨーガの伝統を受け継ぎながら現代的に改革し、障害を通じて世界中で指導し、多くの優秀な後進を育成した。

訳者：吉田つとむ

和歌山市出身。横浜市立大学卒業。パリ大学留学中にヨーガと出合い、帰国後、沖ヨガ道場入所。沖正弘導師に師事。ヨーガ指導に従事。インド・プーナのアイアンガー道場に通いアイアンガー師に師事。アイアンガーヨガ指導者として認証される。プーナの和尚ラジニーシ瞑想センターにて各種心理療法グループ研修後、和尚サニヤシン(出家者)となる。頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル・セラピー・バイオダイナミックス)トレーナー養成コース終了。ヴィパッサナー瞑想センターで瞑想修行。以降フェルデンクライス・メソッドの研修、気づきのレッスンとして応用指導に当たる。インド・マイソールのアシュタンガ道場でパタビジョイス師に師事。アシュタンガヨガ修行後、指導者として研修と指導に従事。現在、和歌山市にてヨーガ教室を主宰し指導に従事している。

サンスクリット語監修：石飛道子

1951年、北海道札幌市生まれ。北海道大学大学院博士課程単位取得退学。現在、北星学園大学非常勤講師、札幌大谷大学特任教授。主な著書に『インド新論理学派の知識論―『マニカナ』の和訳と註解』(宮元啓一氏との共著、山喜房佛書林)、『ビックリ!　インド人の頭の中―超論理思考を読む』(宮元啓一氏との共著、講談社)、『ブッダ論理学五つの難問』(講談社)、『龍樹造「方便心論」の研究』(山喜房佛書林)、『龍樹―あるように見えても「空」という(構築された仏教思想)』(佼成出版社)、『ブッダと龍樹の論理学―縁起と中道』『ブッダの優しい論理学―縁起で学ぶ上手なコミュニケーション法』『「空」の発見――ブッダと龍樹の仏教対話術を支える論理』(以上、サンガ)などがある。