社風をつくる

 

 その他

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先日参加した中小企業家同友会の共同求人・社員教育活動全国交流会に参加したのはブログにアップした通りです。

参加した第4分科会の内容についてあまり詳しくは触れなかったので、一点、報告者の敬禮社長がこだわっておられた「社風」ということ、このことに関して感じたことについてあらためて考えてみたいと思います。

社風という言葉は、割と一般的に使われると思います。ただ「その定義は?」と聞かれると、明確には答えづらい。
会社の雰囲気といってしまえばそれまでで、曖昧な言葉のように感じますが、それぞれの会社によって誰もが共通して感じる違いがあったりしないでしょうか?
また、案外、それぞれの会社の根源的な価値と関係しているようにも思えたりしませんか?

辞典で調べてみると「その会社の気風」とあります。気風を調べてみますと「同じ社会(職業)の人たちが共通に持っている気質」。気質(かたぎ)を調べてみますと「その職業・階層の人たちが信条とする思考や行為の型」。(いずれも『新明解国語辞典』第二版)

社風は会社の経営者や社員が大切にしている、あるいは守ろうとする価値観の具体的なあらわれの集積で出来上がっているのかと思います。

社風と業績

敬禮社長のお会社は海鮮丼メインの飲食業。社員には元寿司職人の方など、まさに職人気質で一匹狼的な方が多く、組織として機能しない面があったそうです。
そこをチームに変えていきたい。

目指したい姿のために外からルールで枠をはめるのではなく、大切にする価値観が共有されること。そのためにまず経営者が覚悟を決めて、ブレないように行動する、発言する。敬禮社長はそうされたようにみえました。

私が銀行勤務時代に感じた社風と業績の話を以前ブログに書いていました。

社風と業績

銀行員だった私は社風と業績の関係性を肌で感じていました。どちらかというと社風を結果と捉えていた。しかし敬禮社長はありたい社風を目指して社内改革を進めていた。

私がグループ討論でご一緒した敬禮社長のお会社の20代の若き店長さんは「自分たちも参画して作り上げた会社の10年ビジョンを必ず達成したい」と熱く語っていました。
敬禮社長から求められるのは、どれだけ部下の成長にコミットするか、業績数字を求められたことは一度もない、とも…。

時間をかけて目指す社風を築き上げていく。結果として業績も上向く。
遠回りなようにみえて、唯一の道なのかも知れない。

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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