一番の安心は食経験
食の安全・安心ということが言われるようになって久しいですが、あまり行き過ぎると食べる側も提供する側も大変です。
当社も清涼飲料水製造業という食品衛生法の許可のもとにあり、規格基準に則った設備と製造方法、そして検査を行っています。
安全性を考えるうえで科学的データに基づくべきだという考え方は、ある時は正しく、ただ、常に正しくはない。
データやファクトはしっかりみなくてはいけないですが、ファクトとされていることも前提条件がどうなっているか見ておきたい。特に新しいものの長期的な影響をみるのは難しいです。
一方、添加物などへの嫌悪から人工的、工業的なものより自然なものに安心感を持つ人も多いけれど、これも一概に正しいといえない部分があります。
食を通して命を落とすのは、件数としては実はキノコやフグなどの自然毒が一番多いのです。
食品の安全を考えるうえで、一番頼りになるのは食経験だと思う。
長く食べられてきたという実績は何より安全性を担保してくれるように思います。
とはいえ絶対の安全ということはなく、ずっと食べられてきたキノコがある地域で突然毒性を持つといったことが実際に起こっています。不思議ですね。
あまりセンシティブに考えると食べられるものがなくなってしまいます。
絶対の安全はないことは理解したうえで、自分なりに納得するものを食べることになります。
生産者や加工する人(会社)がどんな人でどんな考え方なのか、知っていると安心の材料になります。
それが友人ならなおのことですね。

この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。