食べることと免疫
お正月明けに初めてヨガレッスンを受ける方の中に、結構な割合で「食べ過ぎ、飲みすぎで、太っちゃったー」という方がいらっしゃいます。
そんな時はいつも以上に少食、そして良く噛むように心がけると良いですね。
酵素を食事代わりに飲んで、お腹の負担を軽くするようにするのもおススメです。
食べるリスク
私たちが食べているもの、通常は調理されたものをいただくので、料理としてとらえることが多い。
でも、元を辿って考えると、お肉にしても、植物性のものにしても、すべて他の生物の身体やその一部ということになります。
塩など、一部のミネラルを除けば、そういうことになりますよね。
つまり、食べるという行為は、他の生物の身体をエネルギーにしたり自分の身体に置き換えたりする、ということなのです。
食物連鎖という言葉もご存知ですよね?
例えば、野生の肉食動物であれば、まさに食うか、食われるか、みたいな状況をTVでは見ることができます。
直接的ではないので一見そう(食うか、食われるか)には思えない我々の食事も、原料は植物だったりお肉だったり、他の生物の身体。基本的に異物。
個々の生物の遺伝情報も含まれている。ある生物には問題なくても、毒になるもの、微生物なども入ってきます。
それらを取り込みながら、自分の個を保たなくてはいけない。食べるということは、極めてリスキーな、負荷の高い仕事をしているとも言えるのです。
なので、消化・吸収の主役を担う腸管には、たくさんの免疫細胞が集まっています。
腸は脳より先に生まれた
生物が単細胞生物から多細胞生物に進化し、組織、臓器を持つようになる。
最初の臓器は何だと思いますか?
それは消化器官。つまり食べることが最優先。そりゃそうですよね。
今ある(淘汰されなかった)生物種は、何をいつ、どこで、どのように捕食、摂取するか、その独自性を持つことで種を保ち、つないできました。
もちろん食うか、食われるかの競合も織り込みながらですけど・・。
どんな生物をターゲットにするかによって、消化器官をはじめ身体の様々な器官は変化してきた。
全身をコントロールしているように見える脳などの神経系は、逆に消化器官の変化(≒進化)に対応する過程で生まれ、発達してきたと言われています。
脳より腸が先にあったのですね。
精神的な面からみると、自分の個は、頭の中、つまり何を考えているか、にあるように思います。
しかし生物としての個を保っているのは、他の生物を取り込みながら乗っ取られないようにガードしている免疫系の役割が大きい。
異物である食べ物に最前線で接している腸に免疫細胞がたくさんあるのも納得です。
昔から「腹八分目に病なし」とか、「腹も身の内」とか、消化器官の負担が健康に与える影響を示す諺もたくさんありますよね。
ちなみに私たちは「腹六分目」をおススメしています。(ご参考:「腹六分目」)
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。