「ヨーガの樹」の販売を始めました|現代ヨーガの源流を知る

 

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WEBショップで「ヨーガの樹」の販売を始めました

『ヨーガの樹』ケルプWEBショップ

「ヨーガの樹」は、現代ヨーガの巨星、B.K.S.アイアンガー師の講義録や講演などをまとめたもの。英語版「The Tree of Yoga」は1988年に刊行され、世界各国で翻訳もされましたが長らく日本語版はなく、2015年秋に出版にたどり着いたものです。残念ながら日本語版刊行の1年前、2014年8月、アイアンガー師は逝去されました。

「ヨーガの樹」はアイアンガー師による「ハタヨーガの真髄」などの他の実践的な教科書とは違い、語りかけるような身近な具体例が多く思想をより理解しやすく書かれているように思います。
ヨーガを樹に例え八支則を分かりやすく説明され、家庭を持っている人がどうやってヨガを実践したらいいか、ヨガを行ううえでの注意事項、先生と生徒さんの関係、指導者としてどう学べばいいのか、などなど話題は実に多岐に渡ります。アイアンガー師のヨーガ技法の背景となる哲学や師のヨーガが世界的に広がる過程を垣間見ることもできる名著だと思います。

出版の経緯

英語版「The Tree of Yoga」は、長年、ヨガライフスクールのインストラクタークラスで講師をお願いしている石飛道子先生が一部を翻訳してくださってインド哲学のテキストとして養成コースのクラスで購読することが行われていました。アイアンガー師の著作の日本語版を何冊か出版していた出版社に翻訳を持ちかけたこともあったそうですがまとまらなかったらしい。

もう15年以上前のことだと思いますが、僕がヨガスクールに関わるようになって、吉田先生、石飛先生と3人にお話しした際に、そんな話題が出て「翻訳出版やりましょうか」という話になった。調べてみると日本アイアンガー協会のHPに翻訳中として紹介されていました。話が進んでいるならば…と、またも諦めることに。

ところがいつまで経っても出版されないので、吉田先生がインドに行かれた際にアイアンガー師に直接ご相談したら、吉田先生に翻訳を任せるということになったのです。
吉田つとむ先生はアイアンガー師のもとで数年間を過ごした直弟子。師の薫りすら届いてくるような翻訳は、アイアンガー師と吉田先生の関係性あってのこと。

石飛先生が仏教関係の本で関係のあった出版社サンガさんをご紹介いただき、僕の会社としても本を買い取る契約もして出版にこぎつけました。

「ヨーガの樹」

これはスペル修正済みのカバーです

そんな紆余曲折もあって出版となった「ヨーガの樹」は実は出版直後に大きなミスが発覚。なんと表紙のアイアンガー師のスペルが間違っていたのです。
当社買取分はカバーを差し替えてもらいましたが、すでに初回配本は済んでいたので書店やアマゾンにあるものは間違っているままものがあるかと思います。僕も出版直後の一番売りやすい時期の気勢をそがれました(笑)
ただ、傷むものでもないし、内容としても時間が経っても価値が減じるものでもないので、インストラクタークラスの参考図書として、また、一般の方にも気長に機会があればおススメするようにしてきました。

サンガ社の経営破綻

ニュースが入ってきたのが2月。1月末で「ヨーガの樹」の出版元である株式会社サンガさんが破産を申請されたということです。2020年夏に社長さんが急逝され、その後、集団体制で存続すると聞いていたのですが、昨今の色んな状況もあったのかと思います。

こうなるとサンガ社の在庫は処分されてしまい、今、書店の店頭にあるものがなくなると供給はされなくなってしまう。色んな経緯があって、若干ながら出版に関わったものとして自社の手許にあるものを世に出さなければ…と考えました。

当社のWEBショップでの販売がどこまでお役に立てるのか分かりませんが郵送で送ると送料も250円程で行けそうなので、弊社負担(送料無料)でお送りします。

訳者の吉田先生にサインもいただきましたので、取り敢えず30冊WEBショップで販売します(サインのないものは冊数はたくさんあります)。

ヨガに興味のある方は、是非、お読みになってみてください。現代ヨーガの源流を知ることができます。

⇒『ヨーガの樹』ケルプWEBショップ

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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