納豆の効用について|納豆のお話(その2)

 

 その他, 健康

また納豆のお話ですみません

ほぼ毎朝、納豆を食べています。これは子供の頃からで、母からも「納豆息子」と呼ばれていたほど・・(笑)

岡山の出身で納豆を食べない母が、身体に良いからということで、食事に出してくれていたもの。僕はとにかく味が好きで喜んで食べていました。
(母は北海道に来て、最初に納豆を買った時に「糸を引いてる」とクレームをつけたという、嘘みたいなホントの話があります)

かつて関西の人は食べない人が多かったようですが、最近は、健康ブームということもあって、納豆の市場規模は拡大しているとか。

ちなみに僕は中粒納豆が好きな中粒派ですが、納豆として人気があるのは小粒納豆です。これはご飯と絡みやすいから。大粒納豆がお好きな方は豆の味や歯ごたえを楽しんでいるようですね。
中粒と表示されている納豆は実は多くはありません。

( 関連記事:北海道で最初に電気を引いたのは納豆の研究者だった

納豆が健康に良い理由|ナットウキナーゼは吸収されるのか

さて、納豆が健康に良いというのは昔から言われていますが、近年、特に注目されるようになったのには、幾つか理由があるようです。

ひとつは、昔からいわれていることではありますが腸内環境に関連して。特に腸内細菌の研究が進んで注目度が高まったようです。

そしてもう一つは血液サラサラの効果。某TV番組で示された実験結果がもとで、翌日、スーパーの納豆コーナーが空になったという話題を覚えている方も多いかも知れません。

試験管の中にタンパク質で血栓様のものを作り、その中に納豆にあるナットウキナーゼを添加したら、血栓様のものが分解されたというもの。それが医療に用いられてきたウロキナーゼよりもより有効であったというデータ。

実はこの件に関して、評価が分かれています。

ナットウキナーゼは酵素、つまりタンパク質なので高分子。経口(食べた場合)だと、そのままで吸収されることはない。なので試験管の中のデータが納豆を食べる効能として言われることはおかしいという指摘があるからです。

現在、血栓の治療で使われることが多いのはワーファリンというお薬。これはビタミンKの働きを阻害することで効く仕組み。納豆にはビタミンKが含まれるので、逆にワーファリンを服用している人は納豆を控えるように指導されることが多い筈なのです。

一方で、ナットウキナーゼが分解されて、ペプチドとして吸収されても同様の効果があるというデータが出てきています。

どうやら試験管のデータを、直接、納豆を食べることの効能に結びつけるのは無理がありそう。でも、その理屈は違っていたが、食べて実際に良いらしい、そんな感じなのかなと思われます。これから更にデータが出てくるのかも知れません。納豆の効能はナットウキナーゼだけではありませんしね。

僕たち素人はつい健康情報に振り回されがちですが、振る舞いとして極端なおかしなことをしないようにしたいですね。

僕は納豆は美味しいから食べているし、かつ健康にも良いと思うので、これからも毎日食べたいと思います。できれば、豆の味もご飯との絡みも楽しめる中粒の美味しい納豆が増えると良いなー(笑)

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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