初期仏教って何?|スマナサーラ長老の冥想会のこと
最初、初期仏教の長老の講演会や冥想会を北海道で開催してもらえないか、というお話があった時、不勉強で良く知らなかった僕は、宗教っぽいのはヨガスクールとして関わるのは避けたいという思いがあり、すぐには良いお返事ができませんでした。
ただ、そのお話を持ちかけてくださったのは、日頃からヨガスクールのインストラクターコースでインド哲学の講義をお願いしている石飛先生。石飛先生がヘンなお話を持ちかけてこられるハズはないんですけどね。
詳しくお話をお聞きしてみるとどうやら宗教というより、むしろ科学であるとか論理であるとか・・。最初にお話をいただいてから2年程経ってから、2009年3月、北海道に初めてスマナサーラ長老をお招きすることになりました。
これはその際、テーラワーダ仏教教会の方にご相談して作成したのチラシの文言。
お釈迦さまが悟りをひらかれた瞑想法(ヴィパッサナー瞑想)は、宗教的な修行というよりも、科学的なアプローチによる「こころを清らかにする」「こころを育てる」ための実践方法です。いまの瞬間、こころや身体の状態に「気づく」ことによって、悩みや苦しみを乗り越える智慧が生まれてくる・・・・・・そんな瞑想法です。本格的に実践すれば「悟り」に至るすぐれた実践方法ですが、誰にでも簡単に試してみることができて、各自でその効果を体感できる教えでもあります。実践するためには、仏教知識や坐禅の経験がなくても一向にかまいません。ブッダ本来の教えは、格式ばったしきたりとは無縁です。リラックスして、明るく楽しく、「やすらぎ」の心作りにチャレンジしてみましょう。
※冥想は「瞑想」と「冥想」のどちらも使われています。ヨガスクールでは、ヴィパッサナーの際は「冥想」の文字に統一していますが、当時は「瞑想」となっていますね。
スマナサーラ長老は本もたくさん出されていますので、読んでみると良いと思います。面白いですよ。⇒アマゾンのスマナサーラ長老の本
ヨガと冥想
石飛先生によれば、仏教とヨーガの哲学は最終到達点は異なるものの重なる部分も多く、どちらの哲学にのっとってヨガを実践しても問題ないとのこと。
また、今の状況を実況中継するというヴィパッサナー冥想は、僕のもっていたイメージと全く違って科学的で合理的なものでした。ヨガのアーサナのなかで自分の身体の状況を客観的にみると同じような効果がある気がします。マインドフルネスがヴィパッサナー冥想を基にしているというのもよく分かる気がします。
ちなみに石飛先生とスマナサーラ長老の接点は、石飛先生の著作を長老が読んで「日本の仏教学者で一番仏教を理解しているが石飛先生だ」そう言って長老の方から連絡があったそうです。
石飛先生の、ブッダの教えを論理学として読み解くという意欲的な著作は非常に面白いですよ。⇒アマゾンの石飛先生の本
素晴らしい先生にヨガスクールのインストラクターコースでご指導いただいていると思うと本当に有難い。ご縁に感謝です。
日時 | 場所 | 内容 | 参加費 | 申込方法 |
2018年4月14日(土) 14時~17時頃 |
癒しの森内科消化器内科クリニック | スマナサーラ長老と小井戸先生による対談 | 無料 |
ヨガスクールのメール info@yogalife-school.jp または福士のメッセンジャーやツイッターDMまで。投稿へのコメントでも結構です。 |
2018年4月15日(日) 9時30分~ |
かでる2・7 4階大会議室 札幌市中央区北2条西7丁目 |
9:30-11:30 講演会『心のことを何も知らない~苦(ドゥッカ)って何?』 13:00-18:30 冥想会 スマナサーラ長老による初心者指導 |
2,000円 |
ヨガスクールのHP特設サイト http://yogalife-school.jp/lecture/ |
今年から主催は札幌ダンマサークル(長老の教えを勉強するサークル)、ヨガライフスクールは運営協力という立場で関わっています。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。