健康診断の楽しみ方
ここ札幌も、日差しが随分暖かくなってきました。もうすぐ春。
春に多く行われることのひとつに健康診断がありますね。弊社グループでも4月から5月にかけて行っています。
結果がでるとお互いに見せ合ったりして、結構、盛り上がります。最近の診断書にはA、B、C、などのランク付けもあるので、学生の頃のテストや通知表のノリなのかも知れません。
テストと違うのは一夜漬けがきかないこと。検診の前の一定期間、生活を正して・・という方もいらっしゃいますけどね。前回はお酒を控えるように言われていたが、結果が良ければ、ここぞとばかりに乾杯するとか・・(笑)。
身体の決算書
私は、かつて、都市銀行に勤めていました。
銀行では融資取引がある企業からは必ず決算書の写をいただくことになっています。
決算書はその企業の決算期間の成績を数字に表したもので、税金の計算や株主にとっての投資判断の基礎になる法律で定められている重要な書類です。
融資をする側の銀行にとっては、企業内容を知るために必要不可欠。
決算書は大まかに、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計画書の三つからなり、貸借対照表は決算時点の資産と負債、損益計算書は決算期間の利益の状況を表し、株主資本等変動計画書はその利益(または損失)をどのようにするか(株主に配当するとか、内部留保として積み立てるとか、役員の賞与とするとか…)を示すものです。
貸借対照表は決算日当日の資産と負債の状況を示すものですから、翌日は違った内容になることもあります。というか企業は日々経済活動を行っていますから、むしろ変わって当然。
ですから1期分の決算書を見て、企業内容を大づかみすることも慣れてくれば可能ですが、確かなものとはいえません。従って、普通、3期から5期分の決算書を時系列で比較して、おかしな変動がないか検討するのです。
私は、定期的に行う健康診断や検査は、いわば身体の貸借対照表のようなものだと思うのです。
ほら、身体が資本って、昔から言いますし(笑)
持病をお持ちだったり、大病をされた方は、定期的なチェックをしっかり行っていらっしゃると思います。
自分は健康だと思っている方も、決算のつもりで健康診断を眺めてみてはいかがでしょうか?
自覚症状の出にくい不調もありますから、数字による客観的なチェックも大切。毎年の分を時系列で眺めてみると面白いですよ。
自分の身体だから…
会社の業種、企業の成り立ち、歴史の違い、様々な要因で決算書にも個性があります。
慣れてくると決算書を眺めていると何となく会社のイメージが浮かび上がってきたり・・(外れることも多々ありますけどね(^^;)。
そのつもりで見てみると、検査項目の意味についても興味が湧いてきます。医師にきっと色々質問することになるでしょう。そして検査に現れる自分の身体の特徴も分かってきて…そうすると検査結果に一喜一憂することも少なくなってきます。
自分の身体を知り、問題が起こる前に予防の対策を普段からしておく。あるいは問題が起こったとしても大きくなる前に専門家に相談する。こうやって検査を上手に使うこともできれば健康診断の前に何か特別な対策をする必要も、意味もありませんね。
とはいえ、理想の生活習慣は頭では分かっていても、そう、うまくばかりできないのも人間。
健康診断を自身の身体に向き合う良いきっかけにして、家族や仲間と診断結果をみせ合って楽しむのも良いかも知れません。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。