酵素の誤解を解く その8|甘いけど大丈夫?
これだけ間が空くと「続いています」と言ってよいのか?とも思いますが、終わっていないので続いている「酵素の誤解を解く」シリーズです(笑)
お客様から質問をいただいたので、そのお話を。酵素は甘いけど大丈夫?
長期間飲み続けて糖尿病になる恐れはないのでしょうか?
「長期間飲み続けて糖尿病になる恐れはないのでしょうか?」という質問でした。実際飲んでも甘いですし原材料をみても甜菜糖がトップに来ていますからね。
酵素はなぜ甘い?|糖浸透圧抽出法
酵素には甜菜糖のほか、原料の果実などに糖分が含まれます。
味にも強い甘みが感じられますので同様にご心配される方もいらっしゃいます。
毎日50~100cc程度ご飲用いただくようにお勧めしていますが、長いお客様ではそれを10年、20年とお続けくださいます。私自身も毎晩100cc程飲用することを少なくとも30年以上続けていて血糖値に問題はありません。
体質は人それぞれですので、すべての方が酵素を飲んでも糖尿病にならないと言うことはできませんが、ひとつ言えるのは生活習慣全体で考えるということです。
生活習慣全体で考える
糖尿病は罹患された方の尿に糖のようなニオイがすることから名づけられたそうです。
特に日本人は体質的に糖尿病になりやすいとされ、質問者がご心配される通り、糖分の多く含まれるジュースなどの過剰摂取は日本人に多いといわれるⅡ型糖尿病のリスクの一要因です。
ただ、糖分に限らず、食べすぎや運動不足などの生活習慣と遺伝的な体質が重なり合って発症するといわれるものです。
飲食をすることで血糖値はあがりますがインスリンというホルモンの働きによって血液から細胞に取り込まれ、血糖値は下がります。
Ⅱ型糖尿病はインスリンが膵臓で作られる量が少なくなったり、インスリンの働きに抵抗性が出来てしまう病気です。そのため血糖値が高いままになってしまうというものです(Ⅰ型はインスリンそのものが作られなかったり、ほんどつくられないという先天性の強いもの)。
食べすぎ(カロリーの過剰摂取)や運動不足(消費カロリー不足)で常に血糖値の高い状態が続くことが膵臓の負荷となったり、インスリン抵抗性に繋がりますので、バランスの取れた食生活や適度な運動習慣が推奨されるのです。
年齢や体格、運動習慣などによって一日に必要なカロリーは違いますが、激しい肉体労働やスポーツをしていない人は、大まかにいうと女性で1500~2000キロカロリー、男性で2000~2500キロカロリーとしてもよいと思います。
酵素50~100ccはカロリーに換算しますと120~250キロカロリー。大体、一日の所用カロリーの5~10%程度となります。
このような数字を目安にお考えいただき、酵素を健康生活のお役に立てていただければと思います。
ちなみに甘い飲料の過剰摂取の例として知られる「ペットボトル症候群」は、のどの渇きを癒すために飲む飲料に一定以上糖分が含まれていると、逆にのどが渇き、さらに飲んでしまうという悪循環をいいます。医学的には「清涼飲料水ケトーシス」。
糖分が10%以上含まれるものを一日に1.5L程度飲んでしまうことが一か月も続くと、ひどい場合には急性症状も出る危険な状態になります。特にのどの渇きやすい夏場の水分補給には気をつける必要があります。
ベースの食生活を大切に
私たちは酵素の飲用だけでなく、ヨガや昔ながらの日本食を腹六分目でよく噛んで召し上がるようにお勧めしています。
酵素の飲用を続けることで、私たちがお勧めする食生活に近づいていく方も多いのです。
これは、意識が変わるからかも知れませんが、嗜好に腸内細菌叢の変化も影響しているのではないか、ということも言われています。
酵素をご飲用いただくことを食生活の一環として考えていただければと思います。
なお、すでに糖尿病がある方には飲用方法をドクターや管理栄養士に相談するようお伝えします。
糖尿病の方には酵素ではなく(カロリーのほとんどない)F&E青ラベルをおすすめすることも多いです。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。