酵素原料の産地

 

 酵素

原料産地は複数指定してあります

1月12日のブログに酵素の原料の種類や表示について書いています。

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酵素の原料

現在、原料の種類は固定していますが、産地については一定の幅があります。これは重ね仕込みという当社の作り方によるものです。
約60種類の原料を一度に仕込める時期は一年のうちでも短い期間に限られています。それでは私たちが望んでいるバランスでは仕込み樽のなかに入りきらないし、生産量も確保できない。

そこで多く入れたい根菜類や一部の果実などを、一度に約60種類仕込んだものとは別に、毎月、何パターンかの組み合わせで仕込み、エキスを重ねていくということをしています。

北海道産がある時期は疎の原料を使用しますが、冬になると当然、北海道にはないものが多い。全国から取り寄せるのですが、それが東日本大震災以降、色々難しいことになりました。

真冬になると九州・四国から、春や秋の端境期には東北や北関東からの仕入れが多かったのですが、放射性物質による汚染の懸念から一部地域のものを利用することが出来なくなったからです。仕入れ先に協力をお願いして、新たな仕入れルートを探してもらい、以降は各原料ごとに仕入れる地域を指定して、その範囲とすることにしました。

私たちには福島県郡山市に「けるぷ農場」というパートナー会社があり、自然農法による野菜生産や発酵飼料を用いた畜産に取り組んでいました。土も整ってきて一部原料にけるぷ農場産のものを使おうと取り組み初め、最初にニンジンを送ってもらい仕込みに使ったのが2011年2月、その翌月に震災が起こった。現在、私個人的には、けるぷ農場の野菜を時々送ってもらい美味しく食べていますが、原料に使うことは行っていません。

産地指定の追加

産地指定は現在まで続けていますが、この度、仕入れ産地を一部追加することにしました。
気候変動や異常気象によって、予定のものが突然入らなくなることが予想される事態が増えてきたからです。技術の向上や気候変動で産地の広がり、また流通ルートの多様化もあって可能になってきたことでもあります。

引き続き青森以外の東北や北関東は指定には入れず、主に九州、四国でルートを広げました。2021年1月から一部原料に複数の指定産地を追加し、実際新たな産地の原料を仕込みました。今まで北海道、福岡県、静岡県だけだったセロリを熊本県から。北海道、宮崎県、熊本県だったナスが高知県からといった感じです。

今年の仕込みは先週始まったばかりで、実際に製品にエキスが入ってくるのは夏以降だと思います。

原料産地指定(2021年1月改定)

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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