香港人が長生きなのはなぜ?

 

 その他, 健康

香港に行ってきました

先月(11月16日~18日)、香港で開催されたコスモプロフアジア2016という展示会に出展してきました。
札幌市や札幌商工会議所からのサポートをいただき、札幌市内の6事業者での合同出展。
この展示会は美容や健康をテーマとしてアジア最大で、出展2700社以上、来場者も6万人を超えるという巨大イベントです。

私は海外での展示会に出展するのは初めてなばかりか日本以外のアジアの国を訪れるのが初めて。

新千歳空港から中部空港経由で香港入り。
キレイで大きな香港空港。展示会参加者向けに特別な入国審査口が設けられていて、並ぶこともなく、あっというまに手続が済みました。そして中心部へのエアポートエクスプレスのアクセスの良さ。

中心部は大都会で東京と比べてもビルの高さがより高く、より高密度な感じ。
都心部以外のビルやマンションも背が高い。容積率はおそらく桁違い。
香港は面積として大きな街ではありません。狭い土地を有効に生かすことに徹しているのでしょう。

東京でも定期的に仕事をしているという展示会で通訳を務めてくれた香港人や展示会初日のJTRO主催のレセプションで出会った香港在住の日本人夫妻に聞くと、家賃は東京より高いようです。

展示会の入場口

展示会の入場口

外から集めてくることに徹した街

空港もエアポートエクスプレスもMTR(地下鉄)も、とてもキレイで分かり易い。物価は決して安くはないけれど公共交通はそんなに高くない。
また就労ビザで7年働くと簡単に永住権が取れるという。

狭くて一次産品もないという条件の中で、どうやって成長するか、生き延びるか。
外から集中させるという明確な目的のもとにインフラへの投資は徹底している。
とにかく人、モノ、金を集中させる街。弱みを強みにするための、合理的な戦略を徹底している感じですね。

その成果として展示会が数多く行われ、中心部のシティ・スーパーという高級食品店には、ありとあらゆる食材が揃っています。
港には荷揚げ用のクレーンが林立し、コンテナの山。しっかり集まっているのです。

香港の一人あたりのGDPは日本を既に超えているという。

一人当たりのGDPが日本を超えるということは富裕層を集める、シティスーパーで買い物ができる人を集めることに集中しているということ。

一方、僕の宿泊したホテルの辺りは、ちょっと外れで、古い乾物屋街に急にキレイなMTRの駅ができ、30数階のホテルが立った感じです。路面で乾物や果物を売っているお店の値段は香港ドルではなく元で、中心部とは全く違う価格。これから開発がどんどん進んでいくのでしょう。

中心部にはアジアの他地域から安い労働力がたくさん入っていて、その人たちは仕事が休みの週末は行くところがなく、中心部の屋根のある路上で寝たりしている。政府もそれを受け入れていて、あえて屋根を設置しているという話も聞きました。

歴史の成り立ち通り、良くも悪くもアジアと欧米の両方がある街なのかも知れません。

シティスーパー 充実の納豆コーナー

シティスーパー 充実の納豆コーナー

平均寿命が長い理由

そしてもう一つ。日本を超えているのが平均寿命(国としては日本が世界一)。

これは何となくイメージがなくてびっくり。香港人に聞くと医療の水準が良いということではないか、という。

僕の私見としては、それだけではない理由が幾つか。

ひとつは食事に添加物は少ない感じがします。その場で料理されるものが多いというか・・。
日本食は健康食として世界的に認知されていますが、日常的には手料理が減って、加工食品を取る割合が増えているのではないか。だからこそ、昔ながらの日本食の知恵に学びましょうと私たちはお伝えしています。

香港にはまだまだ薬膳のような考え方が生きているようにも感じるのです。

もう一つは、歩く距離が多いということ。札幌から東京に出張すると歩くこと多いのに驚く訳ですが、更に・・という感じがします。

今は田舎ほど車に乗るので歩く距離が少なくなる。ある方に言われました。

いつも車に乗っている人は、若いうちから既に車いすに乗っているのと一緒。

道民は、気をつけなくてはいけない状況ですね。

足腰が弱くては、香港の高速エスカレーターには乗れなさそうですし、ね。

やはり食と運動。私たちの健康はバランスのなかにあります。

香港、刺激的でした。

中心部から離れた地元の方も多い場所で晩飯。美味かったです

中心部から離れた地元の方も多い場所で。ご飯の盛りが何とも地元飯の雰囲気を醸し出している。

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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