歯車が動き始めた…
朝、札幌の西の方にある自宅から車で約30分の札幌の北の方の酵素工場に。夕方は車で30分の札幌中心部のヨガスクールに移動。そして夜、車で30分かけて自宅へ帰るのが僕の日常です。
大体、三角形で動いてます(笑)
この三角の頂点の工場とヨガスクールの途中のかなり工場寄りに馴染みの蕎麦屋があります。店主は忙しくなるのは嫌だというので(笑)、蕎麦の写真を撮っても店名や場所はネットでは紹介しない約束です。
こう書くと愛想のない変わり者の店主をイメージされるかも知れませんが、そんなことはなく、気のいい、世間話の好きな、車とか釣りに詳しい人です(但し、あまりやる気を前面に出さないけどね・笑)……前置きが長くなりました。
馴染みの蕎麦屋で店主が語ったこと
先日(3月20日)、久々に行ったので新型コロナの影響がどうか聞いてみると、お客様は半減だそう。
「でも、常連さんばっかりだよね?(カウンター席がなくて、あまり濃厚接触になる感じのない店内、気にせず来るんじゃないの?)」
「高齢のご夫婦とか、ピタッと来なくなってるんだよね」
今の店主は2代目。お父さんの頃からのお客さん(僕もそうです)が多いので、必然的に年齢層は高くなる。
「落ち込みはリーマン・ショックのときの比じゃないわ」
リーマン・ショックの時は信用力の低い融資を貸し込んだ金融からおかしくなって世界の株価が暴落した、いわばバブルの崩壊だった。大企業に影響が出て徐々に下に及んだ。ところが今回はまず実需がやられている。しかも末端を直撃ですよね。
海外の物流も滞り、これから、いやすでに影響はどんどん広がっています。
「世の中が変わったと思う」
僕は水野和夫さんの分析が好きで何冊か読んでいます。歴史を振り返ると、その時代の資本主義の中心地が行き詰まると、戦争が起こって富の再配分が行われたり、グローバル化によって新たなフロンティアが生まれたり・・・。
(ご参考:時代の変化を感じ取る|超低金利は歴史の歯車が動くサイン )
新型コロナウイルスをこの視点からみると、今の資本主義の延命につながる富の再配分なのか、それとも大きく歴史の歯車が動くきっかけになるのか・・・。
蕎麦屋の店主は「世の中が変わったと思う」と言っていた。そして「危機管理をしない会社は世間から相手にされなくなる」とも。この「危機管理」は自分の会社のためじゃないんですね。感染症の爆発的な拡大を防ぐためには皆が少しずつ努力しなくてはならないということ。
資本主義とか、自由経済とか、市場経済って、自分の利益だけを考えていれば、結果として全部上手くいくと教えられてきたじゃないですか。
むしろ全体のこととか、下手に考えない方がいい。皆が自分の利益や快楽を効率よく追及すれば、(神の)見えざる手がちゃんとやってくれるって、アダム・スミスさんが言った訳です。
でも、店主は、「今はそうじゃないよね?」「世の中は変わったよね?」と。
僕たちは次のステージに向かっていく。そう思います。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。