インビクタス~負けざる者たち|RWC2019 決勝トーナメント前夜
言わずと知れたクリントイーストウッド監督の映画。7月だったかな、友人の蘭越の農家、タムタムこと田村陽子がDVDを貸してくれたんだよね。
映画の舞台は1994年、アパルトヘイトが色濃く残る南アフリカ共和国(以下、南ア)。初の黒人大統領ネルソン・マンデラがラグビー強豪国ながらアパルトヘイトによって国際社会から排除され低迷していた同国のラグビー代表チーム、愛称スプリングボクスの初の自国開催WCでの優勝とともに一つの国になることを目指す物語。
公開は2009年(日本は2010年)で、いつか見ようと思いつつずっとそのままでいたら、タムタムが「ワールドカップまでに見ておけや!あんた元ラガーマンやろ!」(実際、こんな口調だったと思うんだな・笑)ってわけで…、ほんとありがとうね、タムタム。素敵な映画です。ラグビーファンならずとも必見。
ラグビーとの距離がまた縮まった
僕は1981年から85年まで大学で4年間ラグビーをプレーして、その後、東京で都市銀行に就職、3年ほど銀行のチームでもプレーしていた。家業を継ぐため札幌に戻ってからは、恩返しと思って大学ラグビー部のOB会の仕事を結構手伝っていたが、OB会内部で色んなことがあって離れた。そしてラグビーともちょっと距離を置いていました。
ラグビーと再び近づいたのは前回2015ワールドカップ(イングランド大会)の少し前、誘われてラグビー関係者の飲み会に参加したことだった。その後、ワールドカップでのスポーツ史上最大の番狂わせと呼ばれる『ブライトンの奇跡』(南ア戦での勝利)。
エディ(前ジャパンHC、現イングランドHC)が就任して、2019日本開催も決まって、確かにジャパンが強くなってるのは感じていた。ただ、これはラグビーやってた人ほど思うと思うんだけど、オールブラックス(ニュージーランド)とスプリングボクスだけは別格。対等なゲームになっている時点で歓喜、ハーフタイムで既に号泣。よもや最後の最後で勝利をおさめるとは・・。
あの時点からラグビーとの距離は現役の頃とは違う意味で、またグッと近くなった。
歴史的ベスト8 その先へ
今大会でのジャパンの躍進はここで書く必要はないですよね。
アイルランドもスコットランドも格上のチーム。ティア2(ラグビー中堅国)が全勝で決勝トーナメントに進むのも史上初。
日本戦だけじゃなくて、ハイレベルなゲームが身近にたくさん。ラグビーに興味がなかっ方もその魅力に気づき、多くの人が引き込まれているのではないでしょうか。
明日からいよいよノックアウトステージ。ジャパンは世界の8強の一員として負けると終わりの戦いに臨みます。
19日のイングランドvsオーストラリアはイングランド、オールブラックスvsアイルランドはオールブラックスと予想。
20日のウエールズvsフランスは、うーん、分からないな。ウエールズが堅そうだけど、はまればフランスもあり!
そして日本vsスプリングボクス。
4年前の南ア戦の前にジャパンが勝つと考えた方は限りなく0に近かったと思います。唯一勝つことを信じていたのが選手たちだったのではないか。
ある専門家の予想では、今回、ジャパンが南ア勝つ確率は25%。確かに冷静に分析すればそんな感じだと思う。ただ4年前は限りなく0に近かったことを思えば凄いこと。そして、選手たちは4年前と変わらず、勝つことを信じているはず。
スポーツが勇気を与えるというのは、こういうことだと思う。
元ラガーマンも”にわか”も関係ない。僕たちファンも皆で信じましょう。
日本vs南ア戦のキックオフは10月20日(日)19:15分です。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。