自家融解

 

 健康, 酵素

食べ過ぎ

断食3日目。今日も断食のお話です。

日本には『腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず』という諺があります。

食べ過ぎを戒める諺は、日本だけではなくて、イギリスには『とびきりの少食者が、結局は最も食べるものになる』という諺がありますし、六千年前のエジプトのピラミットには『人間は食べる量の1/4で生きていて、後の3/4医者が食っている』という意味の碑文が刻まれています。

また、ギリシャの数学者ピタゴラスも『断食をすると頭がよくなる』と考えて、しばしば長期間の断食をやったようですし、同じくギリシャの医聖ヒポクラテスは『食べたい放題、食べると体の害になる、病人に食べ物を強いると、病気の方まで養うことになる』と喝破しています。

ヒトが長い歴史の中で沢山の食べ物を得たという時期は短くて、食べ物があまるという状況は、日本でもせいぜい最近100年のこと。過食に順応できない体質なのです。

自然界の動物は、病気や怪我をした時、からだを休め全快するまで食べません。自然の状態で断食し病気を治します。

 

排せつの重要性

昨日のブログで、消化・吸収・燃焼・排せつという働きのうち、断食中は、消化・吸収がお休みになり、燃焼・排せつが活発に働くようになると書きました。

イギリスのカーリントン博士は「病気の原因はただひとつ、これが外に現れた症候が病気である。根本の原因は食べ過ぎにある。余分に食べた食べ物は体内に蓄積され血管をふさぎ血液の循環を悪くする、これが万病の原因である。断食は蓄積された食毒、すなわち老廃物を排せつする」と述べています。

また、フランスのノーベル賞生理学者アレキシス・カレル(1873-1944)は「断食こそわれわれの器官と体液を洗浄し、組織と精神に著しい変化を与えうるものである」と。

ロシアの病理・生理学者のパシュケン(1845-1901)は「飢餓のとき、より弱い器官を犠牲にして、より強い器官が生きていく」という説を立てています。

生命の維持に欠かせない生活臓器は、断食中もタンパク質を必要とします。そこで病変のある組織、腫瘍や浮腫、滲出液からタンパク質を利用し、その結果病変が消えるということが言われています。これは自家融解と呼ばれています。

昨年、ご縁があって、植物生理学の世界的権威、杉山達夫先生(名古屋大学名誉教授・理化学研究所名誉研究員)とお話する機会がありました。
F&E酵素断食の効用、自家融解についてはノーベル賞を受賞した大隅先生のオートファジーの理論で説明できるのではないか、とおっしゃっていました。

F&E酵素

F&E酵素

健康は日々の食事がつくる

飽食の時代と言われて久しく、日本では食料廃棄が問題となっている一方で、過食が健康を害する大きな要因になっている。
断食をあえてしなくてはいけない、これが現実です。

断食は身体を変えるきっかけ。健康は日々の食事がつくります。伝統的な日本食を良く噛んで腹六分目。これが基本になります。

 今朝の体重:66.3kg (初日朝 68.1㎏から△1.8㎏)

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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