よく噛むことは大切です~15回噛んでみると・・・
噛むこと(咀嚼)には、たくさんの効用がある
食べたものを消化・吸収しやすくする咀嚼ですが、実はたくさんの効用があって、その大切さが歯科医師の先生方などから広く伝えられるようになってきました。
「ひ・み・こ・の・は・が・いー・ぜ」という標語もあって、健康生活のために、とても重要であることが分かり易く記されています。
よく噛むことは、単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、
全身を活性化させるのにたいへん重要な働きをしているのです。
この噛む効用について、学校食事研究会がわかりやすい標語を作りました。
「ひみこの歯がいーぜ」です。
弥生時代の人は現代人に比べて、
噛む回数が何倍も多かったと考えられていますから、
卑弥呼(邪馬台国の女王)だって、きっとしっかりよく噛んで食べていたのではないでしょうか。
噛む回数が少なくなっている
では、なぜこんな標語がつくられるようになったのでしょうか?
札幌駅北口のオリエント歯科の安井先生によりますと、卑弥呼がいた弥生時代の食事を再現し、その咀嚼回数を調べた結果、1回の食事時間が51分で咀嚼回数は3990回だったそうです。
一方、現代の食事では、その時間が11分、咀嚼回数は620回。ちなみに戦前では、食事時間が22分で咀嚼回数が1420回とデータが出ているとのこと。
噛むことについて、次々と新しい効用が認められるようになってくる一方で、実際に噛む回数は少なくなってきているのです。
固い食べ物が少なくなって来たり、時間がなくて早食いの人が増えたりと、様々な理由があるようですが、
皆さんは、自分が実際にどれくらい噛んでいるか、数えたことはありますか?
ちゃんと数えると、案外、噛んでいないものです。
一口で5~6回しか噛まなくても、30回噛んでも、その時は違いを感じないかも知れません。
でも、食事は毎日のこと。小さな違いが長い年月が経つと大きな影響となってあらわれます。噛むことに大きな効用があるとすると、逆に噛まないことによるデメリットも想像できますよね。
私たちは、一口最低15回、できれば30回噛んでください、とお伝えしています。
歯科医師の先生方も一口30回程度を推奨されることが多いようです。
15回、数えてみてください
一口で15回、数えて食べてみてください。
きっと、もっと噛みたくなって、30回以上噛むことになると思います。本当ですよ(笑)
次の食事のときは忘れてしまうことも多いですが、思い出したら、また15回。
いずれ習慣になってきます。
そうするとダイエットや便通など、分かり易いところに変化がでてきます。
一口、15回。
食事のときに思い出して、試してみてください。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。