“酵素栄養学”では語れない
日本発祥の健康飲料
弊社で製造している酵素飲料は、多種類の野菜や果物から糖の浸透圧を利用してエキスを抽出し、発酵・熟成させる。
業界としての正式名称は「植物エキス発酵飲料」と言って、日本発祥の、いわゆる健康食品と呼ばれるもの。
食品衛生法では清涼飲料水にカテゴライズされます。
古くから日本で数社が作ってきて、ずーっと、知る人ぞ知るという存在でしたが、5年程前からでしょうか、いわばブームになった。
そのブームを後押ししたのが「酵素栄養学」。
酵素を栄養素と捉え、生の食品の摂取を推奨する考え方です。
エドワード・ハウエルという人が1946年に提唱し、1985年に一般向けの書物となり、日本でも1999年に『キラー・フード:あなたの寿命は「酵素」で決まる』というタイトルで翻訳出版されました。
ザクッと言ってしまうと、体内の酵素の元となるものとして限りのある「潜在酵素」という概念を導入し、生の食べ物や発酵食品に含まれる酵素を「食物酵素」として取り入れることで「潜在酵素」の消費を抑える。酵素が底をつくと寿命も尽きるという考え方です。
近年、食品としての酵素がブームになった際、その説明として酵素栄養学が利用されてきました。
酵素はそのまま体内に入る訳ではない
私は酵素栄養学で説明することに問題を感じ、B2Bのビジネス相手や業界紙の記者に、カッコよくいうと警鐘を鳴らしてきました。
学術的な、というか一般的な酵素の意味は、主に生体内で化学反応を触媒するタンパク質のこと。細胞内で作られ、消化管に分泌される消化酵素を除くと、細胞内で働くものです。
植物エキス発酵飲料は製造工程に発酵という酵素の働きを生かした製品ですが、最終製品に含まれるタンパク質は、ごく微量。
でも、昔から酵素と呼ばれてきました。お客様からそう呼ばれますし、そう言わないと伝わらないので、我々も呼んでいます(この点、また別の機会に歴史をお伝えしたい)。
でも生物や化学(あるいは理科か?)を勉強した人は酵素そのものじゃないよね?と言うはず。
そもそも酵素はタンパク質=高分子化合物ですから、そのまま体内に入ることはありません。
また清涼飲料水は加熱殺菌を行うことが原則ですので、その中の酵素は変性し失活しています。特殊な例はありえますが、もし酵素活性があるとしたら食品衛生法上は問題になる可能性が高いのです。
少なくとも弊社では、加熱殺菌をした製品を用いヒト試験でもエビデンスを得ている。酵素栄養学では語れない。
ちょっと分かりにくいお話かも知れません。伝わりましたでしょうか?
関連するお話を、またいずれ。
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この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。