最低賃金のこと

 

 その他

今年の最低賃金の引き上げ額について審議会の答申がでました。通例のようにこれで事実上決まりでしょう。10月から全国平均で63円、6%の増。北海道は1,010円から1,073円となります。

働く方の賃金が上がることはよいこと。特に昨今の物価高を考えるとなおさらですが、そのうえでやはり現状はおかしいと思う。

給料は誰が決める?

最低限の生活を保障するという観点から、国が最低賃金を定めること自体には一定の合理性はあると思います。
ただ、お給料そのものは雇用者と被雇用者が合意して決まるのが本来の姿。社会主義国じゃないんだから。

かつて最低賃金がもっと低くかった頃から、当社のパートさんは採用時は最低賃金ですが毎年昇給し、少額ですがボーナスも支給することをずっと続けて来ました。ベテランで仕事の流れを把握している方が新人さんより給料が高いというのは納得がいきますし、気持ちの面でも毎年時給が上がるのは悪くないと思います。
そんなこともあってか、何人も定年退職までお勤めくださったパートさんがいたのです。

ところが最低賃金の上昇幅が大きくなって昇給が追い付かなくなり、新人さんと中堅辺りの方の差がなくなってしまった時期がありました。
ちょうどその頃、何人か、バラバラと退職がありました。様々な理由があったとは思いますが、自分と同じ時給で新人が採用されることを不満とはっきり告げてお辞めになられた方もいました。

最低賃金の意味は大切だとしても、国には企業が最低賃金以上の時給を払いたくなるような景気、内需拡大を支えるマクロ経済政策をしっかりやって欲しいものです。
景気対策もないままでこのペースで最低賃金が上がり続けたら雇用にかえって悪影響が出るのではないか?みんな一律最低賃金になってしまうのではないか?と懸念しているのは僕だけでないはずです。

130万円の壁をどうにかしてください

これは誰もが思っていることでしょう。他の仕組みも合わせてバランスを取って欲しい。いや、誰が考えても取るべきでしょう。
具体的には130万円の壁を筆頭とする扶養控除や課税枠との整合性。パートさんを雇用している多くの会社で間違いなく問題になっていると思う。雇用する側も、勤める側のパートさんも苦慮しているに違いない。

 

こうやってブログに文句を記したところで、経営者は誰のせいにも出来ないし、どうにかしなくてはならない。現在の政治状況も有権者の選択の結果だから受け止めなくてはなりません。
もちろん、がんばりますけどね。せめて産みの苦しみだと信じたい。

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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