ベクトルによって感じ方が違う
石破おろし
参議院選挙が終わって、衆議院選挙、都議会議員選挙に続き3連敗となった与党で、石破総理は辞めるべきだという議論が力を増しています。
従来は国政選挙で敗北すると党首や選挙の責任者である幹事長が責任を取って辞めるというのが、特に与党においては慣例となっているようです。
特段、法律などルールはないようですから、まぁ、色々な対応があってもよいのかも知れませんが、少なくとも石破さんのかつての発言をみると自ら身を処すべきだと言われても仕方ない気がします。
比較第一党
実際には石破総理は「辞めない」と宣言をされた訳ですが、その際の比較第一党としての責任という話を聞いて興味深かった。
今回の選挙で与党は大きく議席を減らしましたが、確かに比較第一党として一番議員数を得たのです。例えば今回躍進した国民民主や参政党の議席と比べてみても、自民39、国民民主17、参政党14と党として倍以上の支持を得たとも言えるでしょう(非改選を除く)。
しかし、誰もが(当事者も含めて)与党大敗、国民民主と参政党が躍進と考えています。
つまり絶対値より、相対値で勝ち負けは決まるということになります。
上原さんの成績が逆だったら・・・
話が飛ぶようですが、プロ野球の巨人軍やメジャーリーグで活躍された上原浩治さんは、プロ野球1年目に20勝4敗という素晴らしい成績を上げ、契約更改で入団時の1300万円から5倍超の6600万円に年棒がアップしました。
2年目は9勝4敗で年棒は1000万円アップの7600万円。1年目の成績と比べてしまうと見劣りしますが、入団2年目の投手として決して悪い数字ではありません。
記者会見で「1年目頑張り過ぎました。1年目と2年目が逆の数字だったらどうだったのでしょうか?」と述べた上原さんの不満げな表情が印象的でした(数字はいずれも「週刊ベースボールオンライン」より)。
確かに1年目と2年目が逆だったら1億円に届いていたのではないか、とも思えます。
ベクトルの向き
厳しい状況にあっても将来に希望が持てれば前向きで居られる。高度成長期の日本はそんな明るさがあったように思います。
例えば会社業績が毎年前年割れであれば黒字であっても心配になるかも知れません。また、生活に困らないお給料を得ていても、毎年手取りが減っていれば将来に不安を抱いても不思議ではありません。
政治は明るい未来を見せて欲しいと思います。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。