ガラス瓶をなくさないで!
酵素はガラス瓶で皆さんのお手元にお届けしています。
昔は飲料はビールやお酒、ジュース、コーラなど、ほとんどがガラス瓶入りでした。
日本の飲料は、今、ペットボトルがほとんどですよね?コーヒーやコーンスープなど缶を使っているもの、牛乳はほとんどが紙パック、日本酒にも紙パックが増えてきました。
ガラス瓶はどんどん減っているのが実情です。

植物エキス発酵飲料 F&Eシリーズ
お酒用のいわゆる四号瓶を使っています
ガラス瓶が敬遠される理由
ガラス瓶は重量があり、破損のリスクがあります。消費者が飲んだり、保管する場合も、工場内での持ち運びや作業にしても、運送中にしても、負担が大きいといえます。
ペットボトルであれば成型前の小さな状態で運べば、軽いうえに容積も小さくなります。強い衝撃があれば破損がない訳ではありませんが、ガラスに比べれば扱いも楽。ガラスは空瓶として運ぶ場合も同じ容積と一定の重量があります。
最終消費者や流通だけではなく、ガラスの製造メーカー側にも事情があります。
ガラス瓶は溶解炉で溶かし、型に流し込んで作られます。溶解炉は何年かに一度、修繕を行って管理されますが、設備によっては億単位のコストがかかるといいます。
ペットボトルの需要が増えるなかで、ガラス瓶の製造メーカーとしても大きな設備投資をためらうこともあるようです。
数年前、某大手たれメーカーさんが、ガラス瓶からペットボトルに切り替えることがあり、衝撃が走りました。溶解炉の修繕を行ったばかりのガラス瓶の大手メーカーさんが廃炉を決めたのもこの頃だったような記憶があります。
需要も減っていますが、それを超える製造設備の減があり、需給がひっ迫しているのが現状です。
それでもガラス瓶を増産するというよりは、ガラス瓶メーカーがペットボトルの生産に取り組むなどガラス瓶の未来にはなかなか展望が描けません。
それでもガラス瓶はなくならない
ガラス瓶は重い、割れるという扱いにくさはありますが、それを超えてガラス瓶にしかない良さがあります。
味もニオイもなく、温度や内容物の化学的な性質に影響を受けることが極めて少ないということです。透過性もなく、従って中身の保存性も極めて高い。
これは中身の性質を重視しますと、とても重要なポイントです。
例えば実験器具として使われるビーカーやフラスコ、ピペットなど、一時的に使うものや中に入れるものの性質が限られている場合にはプラスチック製のディスポーザブルなものも使われるようになりましたが、やはりはガラスが主役といってよいのではないでしょうか。
ウイスキーやワインなど長期保存が想定されるものはやはりガラスが最適です。酵素も同様でガラス以外の選択は考えられません。
ガラスは、本来、デザイン性も高く加工性も高いのですが、オリジナルの型を持つには相当量必要なので、余程の大手メーカーでない限り、出来るだけ入手しやすい汎用性のある瓶を使うしかありません。
弊社が酵素に使っているのもいわゆる日本酒の四号瓶。中身の品質保持、保存性を優先しこれからもガラス瓶を使っていきたいと思います。
酵素の瓶はその後、どうなる?|ガラス瓶のリサイクル
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。