コロナ禍丸3年の現在地

 

 その他, ヨガ, 健康

2023年5月8日、新型コロナの感染法上の分類が2類相当から5類に変更となりました。コロナ禍といわれるようになって丸3年が経ちました。

この間、ヨガスクールは大きな影響を受けながら、色々な感染防止対策を講じることになります。
今、振り返ると的外れだったこともありますが、その時々で真剣に検討した結果。仕方のないことです。

一度講じた対策は廃止しづらいものですが、情報が少ない時点での緊急的な対応に誤りがあるのはある意味当然のこと。環境の変化、新たな知見や蓄積があるなら、都度検証・修正すべき。正しく恐れるためには過去を顧みて、現在地を確認しながら前に進まなければなりません。

科学的な知見と人間心理

ヨガライフスクールでは2023年明け、3月13日と段階を踏みながら感染防止対策を見直しました。
その時点での科学的な知見と共に、スタジオで受講してくださるお客様の心理面についてスタッフの意見を加味しました。
“科学的な知見” といっても専門家とされる方々の間にも大きな隔たりが感じられます。私は素人ですが自分なりに原典にあたれるものはあたり、納得できる情報を元にしてきたつもり。

過剰な対策は解除したいのですが、心理面では様々な感じ方があるので、一歩ずつ踏み出すという感じでした。人数制限を解除し、ビニールシートの撤去は二段階に分けて。
エアロゾルを介した感染が中心と考えられる状況下でビニールシートやアクリル板はむしろ空気を停滞させる要因。ただ、”なんとなく安心感”があり、ないと不安を感じる人がいますよね。

日本の一般的な対策は僕には過剰にみえたのですが、世の中にグラデーションがあり、特に一般客相手のお店などはより安心側に寄せる傾向があると思います。
僕は多くの人がそうすることがメディア報道と相まってコロナ禍が続く後押しをしてしまったという側面があると感じていました。皆が一歩ずつでも過剰な対策をなくしていくよう踏み出すことが大事だったなと。
割と早くから屋外ではマスクを外していましたが、街中ではなかなかマスクのない人とすれ違いませんでした。もちろんをマスクをつけるのは自由ですが、外したいのに外せないという人が減ると良いと思っていました。

真の健康のために

ワクチンに関しては、あくまで個人の判断にゆだね、社内で接種の有無を問うこともしないというスタンスを続けて来ました。
ただ、年明けからは表に出にくいネガティブな情報も踏まえて判断するようにとスタッフや自分の近しい人には伝えるようにしています。望まれればネガティブな情報を伝えます。副反応と感染症自体の重篤性との比較考量が必要ですが、そのための情報開示が少なすぎるように思います。
マスクの効果もエアロゾルに対しては限定的であるはずで、多くの時間マスクをつけている弊害とのバランスが評価されなくてはなりません。

コロナ禍当初のお客様や相手に対して安心感をもたらそうと様々な対策をする純粋な努力(当初は仕方がない)が見直されないまま、結果としてコロナ禍を終わらせないことを助長してきたり、本来健康を守るために行っているはずのことが逆に働いていた可能性もありえたと思うと、自分の振る舞いにある種の後悔もあります。

もちろん理屈で考えると不要な対策であっても、それがないと不安を感じるというのが現実だとすれば配慮は必要。難しいところです。ただ、本質的にあるべきだと思われる方向性は曲げてはいけないのではないか。

ヨガスクールでレッスン中会話をしない受講者のマスク着用をずっと任意としてきたことは良かったと思います。ルールとしてマスクを必須条件としないならレッスンは受講しないという方もいらっしゃいましたが、呼吸を大切にするヨガスクールとして、そこはブレなくてよかった。

一番の感染防止対策は体調不良のとき休むこと

コロナ過で社会的に様々なマイナスがありましたが、よかったことの一つに体調が悪いときに休むのが当たり前になったことがあります。かつては風邪で仕事を休むのか?という風潮もありました。

体調不良を感じたら無理せず早めに休むことは本人の体調回復のみならず感染拡大防止効果も大です。
感染していない者同士であれば、顔を近づけて話し込んでも、ハグをしてもいいのです。誰が感染しているか分からないという理由で人と人とが近づかない世の中は、清潔かも知れないけど健全だとも思えない。

 

政府や色々な立場の専門家の方々、メディアにはこの3年間がどうであったのかしっかり検証して欲しい。そして、思い返すのは苦しいですが、私たち一人ひとりもこの3年間を主体的に考えなくてはならない。

日本で毎年130~140万人の方が何らかの理由で亡くなられるのは定常状態です。
コロナ禍はもう十二分に堪能しました。前に踏み出しましょう。

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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