同友会の全研に参加してきました
中小企業問題全国研究集会
通称「全研」は、中小企業家同友会の全国大会。正式名称は「中小企業問題全国研究集会」。ちょっと大仰(笑)
年一回、各地持ち回りで行われていて、今回で48回目。場所は神戸のポートピアホテルで2月8日-9日の2日間でした。
※中小企業家同友会は、良い会社をつくる、良い経営者になる、良い経営環境をつくることを目的として、中小企業家が共に学びあう集まり(同友会のwebサイト⇒http://www.doyu.jp/)
20の分科会で様々なテーマを議論
「域再生の担い手として、時代を創る『地域企業』への変革を」というのが大きなテーマでした。
全部で20の分科会のほか、最近ブラタモリにも取り上げられた有馬温泉の御所坊代表が記念講演。
また、開催地が神戸ということもあって、阪神・淡路大震災、そして東日本大震災に際して、その時、中小企業家はどのように行動したのか、どのように今に繋げてきたのか、両地域の経営者によるシンポジウムなど、盛りだくさんの内容でした。
僕が参加した第8分科会は「ビジョン経営に基づく終身雇用と人材育成~雇用の規制緩和や非正規雇用の拡大にあらがう新卒採用」というテーマ。
終身雇用の是非というよりは、人生と仕事をどうリンクさせていくのか、働き方改革をどうとらえていくのか、というような問題提起だったように思います。
経営者の生き様が会社の個性に
同友会の学びは、先生の講演を聴くということではなくて、報告者は同じ経営者であり問題提起として自社の経営について報告し、参加者が5~10名程度のグループで議論して深めるというスタイルが多い。
今回の僕が参加したグループは9名。創業者、2代目、同族、中間管理職、、、様々な立場、そして業種。また、中学を卒業して16歳から働いてきたたたき上げの社長もいれば、人から頼まれて社長を引き受けて脱サラしたっていう社長もいました。
中小企業の場合、社長の考え方や生き様が社風に反映される度合いが強い。特に創業者ならなおのことです。
同友会は「人を生かす経営」ということを大切な考え方としています。凄く端的に(僕の言葉で)言ってしまえば、経営者も働く人も生きがいや働き甲斐を感じながら働ける会社ということ。楽しく一生懸命働ける会社ということ。
目指す概念は1つですが、具体的な形やアプローチは様々。正解は1つではないはず。だからこそ議論すると面白いし参考になるのですね。
中小企業・小規模事業者の数は全国に380.9万。全事業者数が382.0万ということなので、いわゆる大企業は事業者数としては1%もない。日本の事業者の99%は中小・零細企業ということになります。
※中小企業庁 平成28年1月29日公表の中小企業・小規模事業者の数等(2014年7月時点)の集計結果から
中小企業がそれぞれの個性を生かしながら「人を生かす経営」を実践できたら豊かな地域、国になるだろうな。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。