断食と食の愉しみ
食べないという非日常
土曜日一杯で断食を終わりにして、日曜日の朝から食べ始めました。
今回は4日間と短い。ちょうど排せつが強くなってきたなーと感じ始めた時に止めた感じ。ちょっと残念。
ダイエット目的ではないけれど、一応、体重も確認。
初日の朝、68.1㎏、最終日の翌朝、65.9㎏。△2.2㎏。
まあ、4日間だとこんなもんでしょうね。
何度か繰り返していますが、断食が健康をつくる訳ではなく、身体が変わるきっかけとなるもの。健康をつくるのは日々の食事。
そして私たちの食事には、栄養というだけではなく、家族や大切な人とのコミュニケーション、そして文化的・社会的側面もあります。
食は心の在り方にも大きな影響を与えています。
断食期間が短くても「食べないという非日常」には意味があると思います。
食べる愉しみ
ヒトは、唯一、火や道具を使って料理をし、食糧生産をする動物。それが食を文化的・社会的存在たらしめた。
摂食行動の高度化が、大脳皮質の成長を促してきたとも言えます。
生物の進化を臓器や神経系の発達の観点で見ると、明らかに脳より腸が先ですからね。
ヒト以外の生物は本能のままに摂食する。
しかし、ヒトは、食を取り巻く文化的・社会的な変化によって、場合によっては、自身の身体に負担を強いてしまうこともある。
そんなバランスの中に私たちは居ることを意識しておくことが大切だと思うのです。
僕は食通とかグルメという訳ではありませんが、美味しいものは大好き(キライな人はいないか・・)。日本酒もワインもビールも大好きです。
外食もすれば肉も食べます。そういう時は心から愉しみます。
ダイエットだとか、食べすぎだとか、そんなことを気にしていたら、楽しめませんよね。
時々する断食でリセットする。その食べないという非日常は食に関する感性を高めてくれる気がします。
食に関わる人こそ、たまにそこを離れてみるのも良いのかと思います。少なくとも匂いや味覚は間違いなく敏感になりますよ。(笑)
断食後の食事がベースをつくる
断食後の食事を復食という言い方をする人もいますが、私たちはあえてそういう言い方はしていません。
伝統的な家庭の日本食を腹六分目で。これは断食後だけではなくて、日常のものでありたいと考えるから。
以前のブログにも書きましたが、かつてのお盆や暮れのご馳走が日常のものとなっている。これを祭り日食症候群と呼んでいます。
ご参考:引き算の栄養学
有史以来、飢餓と戦い続けてきた私たちは飽食には弱い。
祭り日食が日常となっていると、若いうちは良いのですが、段々、身体がもたなくなってくる。
時々、断食でリセットする。そして断食明けはできれば断食と同じ期間、伝統的な家庭の日本食を腹六分目を心がけてみる。そうするとそれがベースの食事となって、仮にそうでない場合が続いても帰ってくる場所になるのです。
僕の敬愛する先輩経営者のお一人に、年に一度、一週間程度の断食をされている方がいらっしゃいます。
「日頃食べ過ぎてるんだよな。色々と。時々リセットすることが必要なんだよ」とおっしゃっていました。
お仕事はスイーツの会社。素敵だと思います。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。