『うさぎ追いし』

 

 その他

映画『うさぎ追いし』を観てきました。

少し前になりますが、映画『うさぎ追いし』を観てきました。

ウサギの耳にコールタールを塗り続けて、人工癌をつくることに成功した山極勝三郎博士の物語。

僕のラグビーの恩師である故佐藤博先生は映画の主人公である山極勝三郎博士の孫弟子にあたるのです。

2017-03-19 14.43.36

佐藤博先生の研究(獣医病理学)の北里大学時代の教え子の方から、この映画のことを教えていただきました。

二足のわらじ

佐藤先生は、僕にとっては、ラグビー部の部長、監督としてお世話になった方。

一方、大学の獣医学部の先生としては、病理学の研究・教育に力を尽くされ、多くの実績を残し優秀な教え子を輩出されています。

よく「二足のわらじ」とおっしゃっていましたね。

研究者としての佐藤先生の顔は、現役時代、文系だった僕には良く見えませんでしたが、今の会社に移ってから縁をいただき研究顧問としてご推戴しお世話になりました。

その佐藤先生の研究者としてのルーツというか、関わりを知りたいと思った。

お預かりしている佐藤先生の遺品のひとつ、二足の草鞋。教え子の一人から先生に贈られたもの。1986年に受け取ったとのメモあり。

お預かりしている佐藤先生の遺品のひとつ、二足の草鞋。教え子の一人から先生に贈られたもの。1986年に受け取ったとのメモあり。

 

映画では、山極勝三博士の研究に対する厳しさや日本人最初のノーベル賞受賞者になってもおかしくなかった素晴らしい業績と、実際に実験動物を扱ったり、顕微鏡を覗いたり、解剖実習を重視したり、現場を大切にする研究者・教育者としての姿が描かれていました。

僕自身の経験や、佐藤先生の研究の教え子の皆さんとの交流でお聞きするお話を通して、現場を大切にする研究者・教育者の姿は佐藤先生につながっていると感じますね。

日本の病理学の基礎を築いた方の系譜にある佐藤先生。僕は素人ながらご自宅で顕微鏡を覗かせて頂いたり、色々教えていただいたりもして、あらためて恐れ多いというか、逆にラグビーのつながりだったからできたことかと思います。

 

映画の中で個人的に心に残ったシーンを2つ。

ひとつは北大出身の市川先生が山極先生のご自宅ですき焼きをご馳走になるシーン。

実は、北里大学に移られた佐藤先生に弊社の研究顧問になっていただくお願いにご自宅にお邪魔した際、僕もすき焼きをご馳走になったんです。その頃は奥様もお元気で。先生と二人で日本酒を一升空けましたね。美味しかった。なんか思い出してしまった。

もう一つは市川先生が歩きながら歌う「都ぞ弥生」。やっぱりいい歌だ。思わず一緒に歌いそうになった。隣にいた妻も僕が声を出して謳いだすのではないか、とビビったそうです(笑)

ちなみに、、作品としての完成度というか、映画そのものとしての面白さについてはノーコメント。ちょっと脇に置いておきます。

観る人の背景によって価値は変わりますよね。僕にはとっても楽しい時間でした。

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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