食べた通りの身体になる
私たちは「食べ物の化身」
私たちは食事をとらないとお腹がすきますよね。
食べた物を消化・吸収して、燃焼してエネルギーを得ている。車で言えばガソリンのようなものです。
もうひとつ、食べ物には重要な役割があります。それは身体をつくる材料になっているということ。
私たちの身体は、卵子と精子が出会った受精卵というたった一つの細胞からスタートして、分裂を繰り返し、食べた物を取り入れながら60兆個とも100兆個ともいわれる大人の身体になっていく。
ですから、昔から私たちは「人は食べ物の化身。良い食べ物を食べましょう」とお話します。
札幌で統合医療に取り組む癒しの森内科・消化器内科クリニックの小井戸先生も「人間は食べ物の化け物だ」とおっしゃっています。
「食は命なり」
私たちは、日々、食べ、つまり消化・吸収して、分解・燃焼したのち、排せつする。その間、エネルギーとして使われるものもあれば、身体の材料となるものもある。
赤ちゃんや成長期だけでなく、サイズが一定となる大人になっても、私たちの身体は、日々、食べた物を取り入れています。
では、食事をしても大人の身体がどんどん大きくならないのは、なぜでしょうか?
替わって外に捨てられているものがあるからです。
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。ー『方丈記』より
『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)で知られる福岡伸一先生は、分子レベルでは相当なスピードで身体は入れ替わっていて、生命は流れゆく分子の淀みに過ぎないと言っています。私たちは「動的平衡」のなかにあるー。
私たちは食べた物から出来ている。
では、どんなものを食べると良いでのしょうか。
肉なのか、菜食なのか、糖質は?という議論は、またの機会にするとして、私たちの身体に置き換わっても良いもの、まずはそういう発想で考えてみる。
そうすると元々自然界にないようなものは相応しくなさそうだなぁ、と思います。
「食は命なり」
江戸時代の観相見、水野南北の言葉。食べる物によって、人間の命運すら変わっていくという意味だとか。
私たちは食べ物の化身、食べた通りの身体になるのです。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。