北海道酵素の企み|今年の販売終了しました
北海道の原料だけでつくる
昨年から販売を始めて北海道酵素の今年の販売が12月10日をもって終了しました。気になっている方は、また来年、どうぞよろしくお願いいたします。→ ケルプWEBショップ
北海道の原料だけをつかって、重ね仕込み・糖浸透圧抽出法・自然発酵・長期熟成という弊社の独自のやり方でつくろうという試みには、色々難しさがあり、結果として期間限定、数量限定での販売となっています。
走りながら、いや、歩きながら進めています。
完璧を目指すと始まらない
弊社の通常の酵素は約60種類の原料を用いてつくっていますが、道外でしか採れないものもあるため、北海道酵素は45種類の原料をつかいます。弊社の重ね仕込み、糖浸透圧抽出法というやり方は、一度に全種類のフレッシュな原料を仕込む樽が必要になってきます。つまり仕込む時期が限られる。
そしてまだ確実に売れるかどうか分からないものを一時期にたくさん仕込み、発酵・熟成するには、スペースも人員も十分ではない。従って量も限られる。
今年、約一か月間販売した北海道酵素2022は、昨年販売した北海道酵素2021の1/10の売上でしかありません。そもそもビンテージを分けることが分かりにくいうえに、2021と2022の販売時期をずらした売り方も複雑で、発信も十分ではなかった。製造スケジュールの計画をもっと早くたてていなかったのでそうなった面もあって課題山積です。
ただ完璧を目指しているといつまでもスタートが切れない。そもそも(僕だけかもですが…)しっかり準備しても穴だらけということも少なくない。将来ビジョンは大きく描き、小さく始めて改善を重ねていく前提でスタートした方がよいと思っています。
10年後を見据えて
かつて、新たなコンセプトの製品が定番商品となるには10年かかると言われました。今の時代、そこまでの時間が許されるのかどうか分かりませんが、北海道酵素は10年先までのいろいろな展開を企んでいます(笑)。販売を始めたのは2021年ですが、その3年前から仕込みの準備が始まっています。そもそもウチの作り方だと長期戦にならざるを得ないのです。
数年前に仕込んだベースのエキスを寝かせつつ、毎年仕込むメインのエキスに合わせビンテージ毎に期間、数量とも限定で販売しつつ、エキスをタンクに貯えていきます。
取り敢えず来年はもう少し長い期間、販売することを予定しています。
そして、今後、途中に想定している幾つかのことが目論見通り進むかどうか分かりませんが、少なくとも10年後には一年間を通して販売できるような体制になっていて、日本国外でも販売しているはず。
北海道の原料だけの酵素はないのかと問い合わせがあったことがプロジェクトスタートのきっかけ。検討を進める中でビンテージごとの販売、並行して機能性の試験も積み上げていくプランになりました。地元産原料でお客様の健康生活のお手伝いができたらこんな嬉しいことはない。
会社の形を変える可能性がある楽しみなプロジェクトなんですが、とはいえ目の前の難局を乗り越えないと未来もない。
これからも曲がり真っ直ぐに進んで参ります。
この記事の投稿者
福士宗光
父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。
健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。