“ヨガ”と“ヨーガ”

 

 ヨガ

ヨガレッスンに出ています

弊社グループのヨガスクール、ヨガライフスクールインサッポロのヨガレッスンに生徒として出るようになって、3年ほどになります。

スタートが酷い状況だったので、随分、進歩しました。
でも、とてもではないけれど「ヨガをやっています」というレベルではない。
なので「ヨガレッスンに出ています」。(笑)

そんな者がヨガについて語るのは如何なものかとも思いますが、
ヨガスクールの経営という観点から、書いてみようと思います。

まずは「ヨガ」「ヨーガ」について。

『ヨーガの樹』B.K.S.アイアンガー[訳]吉田つとむ[サンスクリット語監修]石飛道子

『ヨーガの樹』B.K.S.アイアンガー/[訳]吉田つとむ[サンスクリット語監修]石飛道子(サンガ、2015)

昨年、出版となった、B.K.S.アイアンガー師の『ヨーガの樹』。タイトルの中で「ヨーガ」と伸ばしていますね。
一方、ヨガライフスクールは「ヨガ」と短い。

一見、大きな違いはなさそうですが、経緯と意図があってそうなっています。

語源はサンスクリット語

yogaの語源は、サンスクリットというインドの古代語(今でも一部で使われるようです)。

「つなぐ」とか「結びつける」という意味の yuj- という語幹からの派生。農耕に使う牛をつないだ軛(くびき)のことを指す語に由来しています。

心と身体を結びつけるとか、人間の魂が宇宙の絶対精神と合一するとか、そういうことから来ているようです。

サンスクリットはもとはアーリア人の言語で、ラテン語などとも何となく似た部分もあります。
yokeという英単語がありますが、まさに「くびき」という意味。

 

サンスクリット語の”e”と”o”は、二重母音という必ず長く伸ばす音ですが、日本語の長音ほど長くは伸ばさないので、日本人が聞くと「ヨガ」って聞こえるらしいです。

文法的には「ヨーガ」、実際に聞くと「ヨガ」って聞こえる。

 

ヨガライフスクールは、日本にヨガを広めた沖正弘導師の直弟子、上山祐雅子が始めたもの。

沖先生はインドから帰国されて、「ヨガ」として広めましたから、札幌で、当初、『沖ヨガ修道場』として始まりましたし、いわゆるヨガスクールのほとんどが、そうなっているはずです。

一方、研究者や学者は、文法に則って「ヨーガ」と表記してきました。

そんなことから、『ヨーガの樹』のサンスクリット語監修をされた石飛道子先生は以下のようにまとめられています。

ヨガという名称は、それを実践している人たちの間で多く用いられています。また、ヨーガの方は、その理論を学ぶ人たちの間で用いられることが多いのです。
(中略)
まとめてみますと、ヨガは、あらゆる人をすぐに効果的に幸せにする世俗的な実践方法を指しており、また、ヨーガは、志ある人を深い境地に導く方法であって、真理を求める出世間的な行法と言えるかもしれません。少々誇張して区別したかもしれませんが、おおよそことばのイメージはこのようなものとして受けとめられるでしょう。

『ヨーガの樹』サンスクリット語監修者あとがき より

ヨーガの方が本格的で、ヨガの方が世俗的、そんな感じもしますね。

ヨガライフスクールの在り方

ヨガライフスクールのインストラクターは、『ヨーガの樹』の翻訳をした吉田つとむ先生に師事しています。

吉田先生は、自身のことをサンニャーシン(遊行者)と称されることもある。
「ヨガをしている時間は非日常」とか、「アーサナは乗り物に過ぎない。その乗り物でどこに行くのかが大事」とおっしゃっています。

  ※アーサナとはヨガのポーズのこと

私たちの会社は、お客様の健康生活のお手伝いを理念としてます。(参考:健康は目的ではない?
健康はPhysicalなことだけではなく、身体と心の相互関係も大切に考えているけれど、それはあくまで「日常」の中にある。

吉田先生からは「組織の中でヨガをするのは難しいですよ」と言われました。
でも、僕は(生意気にも)「チャレンジしてみます」とお答えしたんですね。

技術やインストラクター自身のためのヨガは突き詰める。
そのうえで、美容や健康を求めるお客様にお応えする。
その先を求めるお客様には、レッスンの中で「非日常」も提供できるような。。。

曲がり真っ直ぐ、目指していきたいと思います。

ヨガスクールのチーフ、江口と須合

ヨガスクールのチーフ、江口と須合

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクール運営を行っているケルプ研究所2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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