働き方改革と『労使見解』

 

 その他

全道経営指針委員会 拡大一泊研修会

中小企業家同友会には、異業種交流会にはあまり積極的ではない僕が、唯一、かなりの時間をかけています。

役を受けてしまったということもあるけれど、やはり参加して学ぶことが多いというのが理由。

中でも経営指針の成文化と実践について、北海道同友会各支部の経営指針委員会メンバーが泊まり込みで語り合うこの会は、外せないものになっていますね。とっても真面目な会合なんだけど楽しいんです。

中小企業家同友会全国協議会

研修会の会場となったオホーツク文化交流センターは、網走川の辺。

研修会の会場となった「オホーツク・文化交流センター」は、網走川の辺にありました。

全社一丸体制をどうつくるか

持ち回りの設営、今回はオホーツク支部担当。2月24〜25日、網走に行って来ました。

初日の研修会で2人の経営者のお話を聞いて、「全社一丸体制をどうつくるか」をテーマにグループ討論を行った。

 

お一人目、株式会社エムリンクホールディングスの本見さんは、介護殺人の実態に触れ、介護の現場をなんとかしたいと取り組んでいる創業社長。

事業所が増え、職員が100人を超える頃、自身の思いが職員に届かなくなりつつあることに気づき、経営指針づくりに取り組むことになる。

その中で介護職員が退職する理由の多くが待遇ではなく、人間関係ややり甲斐といったところであることに行き着く。

あらゆる問題は経営者に責任があること、それを受け入れ周知した上で、職員にAloha spiritと呼ぶ心がけを求めた。

 優しさ  調和  思いやり  謙虚  忍耐強さ

といったこと。

職員の皆さんに一方通行でこれを求めても心に届いたかどうか。

浸透するにつれ、職員の定着率が上がり、目に見えて会社の雰囲気が明るくなったという。

本見さんは、施設の利用者と職員の笑顔こそが目指すものだと確信されていました。

本見社長は、同じ年の生まれで同じ高校の一期下であることが判明。いきなり距離が近くなりました。

本見社長とは、同じ年の生まれで同じ高校の同窓(学年は一期下)であることが判明。いきなり距離が近くなりました。

 

お二人目、農業機械メーカー、有限会社サンヨー工業の新鞍さんは技術者から、親族外承継で3代目の社長になった、いわゆる職人肌の実直な方だ。

社員とコミニュケーションを取るのが不得手で苦労されるが、社員に経営理念を一緒に作ることを呼びかけて成し遂げる。

それを機に社員の皆さんの姿勢が変わって、仕事に対してより前向きなってきたという。

 

『労使見解』と働き方改革

お二人に共通するのは、経営者にとって(あるいは経営にとって)、社員との関係性がとても重要だということ。

そしてその責任は経営者にあって、経営者が変わることで会社や社員が変わっていったということ。

これは同友会の『労使見解』そのものだ。

『労使見解』について

犬種会スタート。挨拶される高原全道委員長

研修会の冒頭、挨拶される高原全道委員長

 

『労使見解』は、「経営者の責任」を第一に掲げると共に「経営者と社員は対等なパートナー」だと謳っている。

対等だがもちろん同じではない。中小企業の社長はすべての責任を負うリーダーですから。

ただ、リーダーを結果としてリーダーたらしめるのはフォロワーとの協業であって、協業が成立しない限りその組織においてリーダーシップは存在しない、そう思う。

経営者と社員の関係性。それを築き、深化、発展させることこそ、いつの時代も経営のキモなのだ。

 

経営理念・ビジョン・経営方針・経営計画からなる経営指針の成文化と実践。同友会での経営指針づくりは『労使見解』の精神に基づく。経営者の責任の自覚と社員との関係性。お二人の報告とグループ討論から、その大切さをあらためて確認することができた研修会だった。

今、働き方改革が大きなテーマとなっています。

労働時間の短縮や大企業とは大きな差がある給与など待遇面の改善に前向きに取り組まなくてはいけない。

ただ、表層の議論に留まってはいけない。『労使見解』は、行間から、そう語りかけているようにも思えます。

 この記事の投稿者

福士宗光

父から継いだ酵素製造と、自身はヨガ素人ながらヨガスクールを運営している会社、2社のケルプグループ2代目経営者。

健康は食生活や適宜の運動を通じて自分自身で築き上げるもの。酵素とヨガでお手伝いすることが使命と考えています。

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